オコ子登場!……怒れる女はカッコイイ!?

その日はいつになく平凡な日曜日だった。
ノウチが縁側でうとうとしていると 、 シガ公の住むほこらでなにやら騒がしい声がする。

「汚い、汚い、き・た・な〜い!!」
小さな白毛の獣がほこらに蹴りを入れているではないか。
「神のくせに仕事もせずにグータラと、もっと自覚を持ちなさい!」
よくわからないがシガ公を怒鳴りつけている。

そして気持ちよさそうに 、 寝ているシガ公を小さな体で引きずりだすと説教を始めた。

「あっちが秋の色づけや観光客の落としていったゴミを片付けている間にあなたときたら食べては寝、食べては寝、おまけに
ほこらの周りまでこんなに汚して……」
気がつくとどこから出したのか 、 手に持った扇子でシガ公の頭をポカポカ叩いていた。

「な〜に見てるのよ?」
振り向いた小さな獣はノウチを一瞥すると、再びシガ公に説教を始めた。

これがノウチと彼女( オコ子) との出会いだった。
シガ公のだらしなさに対して 不安 を感じていたノウチが彼女を師匠と仰ぎ、慕うようになるのにそう時間はかからなかった。